102号室  綾川涼、田中美咲 「そんなことないっ!」 部屋に大きな声が響いた。 私、綾川涼は現在華の女子高生だ。 私には一つの問題がある。(私はなんとも思っていないけど それは私が流行についていけなことだ。 教室では友達が音楽についてだべっていた 「あの新曲いいよねー」「ちょーよかったー」 何がちょーいいんだ! あんな音楽! 枕を壁にぼふっと投げつける。 みんなと同調できない私にムカツク。 あーやだやだ どうしてこんな気分なの? わかってる今のもやもやした気持ちはそんなことじゃなくて ルームメイトの美咲とケンカしたからだ 「あーなんでケンカしたんだろう・・・」 喧嘩は本当に些細な始まりだった。 でも最後には大きな声で怒鳴りあった。 町中でだ。 ついつい独り言になってしまう。 「はやく帰ってきてー美咲ー寂しいよ・・・」 ネオンが光る歓楽街を家路に向かい歩く。 その少女の名前は田中美咲。 綾川涼のルームメイトだ。 今日彼女は学校で涼とケンカしたのだ。 「あーもうっあの子の強情さは!」 まさかあそこまで強情と思わなかった。 それよりも一番びっくりしたのが強いコダワリを持っていたことだ。 彼女は流行になびかない強い精神を持っている。 私もその強いココロが欲しい。 今まで周りからは仲の良いコンビと思われていた。 多分私たちも仲良しと思っていただろう。 家の前に着く。 この扉を開けると私たちの関係は崩れる。 いつかは通らないといけない道。 避けることはできない道。 どちらに傾くかわからない。 もしかしたら仲直りはできないかもしれない・・・ 「はぁ・・・あの子はそんなこと考えてないだろうけどね。」 扉を開ける・・・ 二人の視線が暗闇の中交差する 二人は笑いながら部屋の真ん中まで歩いていった。 そして どちらも笑った。 どちらも大きな大きな声で笑った。 その笑い声は深い空に吸い込まれていった・・・。