第5週 「」出題:あさこ様 作品数:8

+ michi / SPOOKIE Evening glow sky

道があるとすればそれは通ってきた道
歩んできた軌跡だ
前方は真っ暗闇だ
一寸先は闇って言葉がある
未来なんて道なんか見えたら面白くもない
見えるのは通ってきた道だけで充分だ
道がなけりゃ自分で切り開け
それが人生だ

2005/04/21(Thu) 23:15

+ どの道 / bocco

道を歩いている
一人で歩いている
ハイハイから三輪車、自転車や自動車に乗り換えて

高速道路は渋滞中
スキマを縫ってライダーが通り過ぎる
そこでフト
「ああ、あの曲がり角を曲がっても 自分はここにいるんだろうな」
なんて事を思いながら

道を一人で進んでいく

2005/04/21(Thu) 00:32

+ 僕の行く道 / フォレスト 砂漠ヶ原漂浪記

朽ち果てた死体の上を歩く
死んだものを踏み殺し
晒されたものを踏み散らかす
ここまでも これからも
僕は歩いていく
朽ち果てた死の上を
満月の下 やがて死に絶えるまで

2005/04/20(Wed) 22:13

+ ロードトゥグローリー / JS speechless.

栄光への道。
ボクがひたすら走ってきた道のこと。
途中峠や分かれ道があったけど
今までうまくやってきたもんだ。
でもこれは道中ではわからない。
人生のゴール地点で今まで走ってきた道の
正しさが証明されるのだ。
自分の道は自分しか通らない。
だから失敗してもいいじゃないか
泣いたっていいじゃないか。
ゴールで笑えるのならそれでいいんだよ。

2005/04/20(Wed) 00:11

+ ロードサイドスタンド / アヲイ

石ころだらけの

道端に露店がひとつ

何を売っているの?

「石」

売れてるの?

「ぼちぼち」



風の吹く音しか聞こえない

道端に露店がひとつ

何を売っているの?

「風」

売れてるの?

「ぼちぼち」



雨の強さで前が見えない

道端に露店がひとつ

何を売っているの?

「雨」

売れてるの?

「ぼちぼち」



陽炎に揺らめく

道端に露店がひとつ

何を売っているの?

「太陽」

売れてるの?

「ぼちぼち」



葬列の途切れない

道端に露店がひとつ

何を売っているの?

「死」

売れてるの?

「ぼちぼち」



悲しくて泣きそうな日

道端に露店がひとつ

何を売っているの?

「シアワセ」

ひとつちょうだい

「まいど」

2005/04/19(Tue) 01:16

+ この道を進むと / あじへい レーザー100

この道を進むと
信号があるんだけど そこを右に曲がって
ちょっと行くと 居酒屋があるんだけど
この前 そこでからまれちゃって
俺ほら 華族の血筋の家系の遺伝子だから
よくねたまれるんだよね
あの時もそうだったと思うんだけど
ヤンキー20人くらいに囲まれて
うわこれマジヤベーなーって思ってたら
その中にいた女の子がマジかわいくて
仲良くなれたんだけど
家にちょくちょく遊びに行ったり
水族館とかつれてったりして
赤ちゃんできちゃって 双子なんだけど
名前どうしようかなーなんて考えてたら
なんも決まらないから そういうの俺やだし
もうお前決めてよってことになって
それはまかせてたんだけど
なんかお腹も痛くなってきちゃったし
そろそろ俺帰るわ

2005/04/17(Sun) 22:37

+ どこまでいっても / 右折禁止 有限会社ウセツ解体

ちずをみながらここまでやってきた
どうしてもたどりつけない
なぜかたどりつけない
みちのかたわらのおじいさんにたずねてみる
「しあわせへいくにはこのみちでいいですか?」
おじいさんにはわからなかった


たくさんのひとにきいてここまできた
あとすこしでたどりつけそう
しあわせにたどりつけそう
じぶんにきいてみた
「しあわせはここにありますか?」
どこにもしあわせはなかった

しかたなくこきょうにかえった
みんなしあわせそうだった
ぼくはつぎは死をたずねようとおもった

2005/04/17(Sun) 19:15

+ a distance / あさこ

ふと立ち止まる
どのくらい嘘をついて
どのくらい人を傷つけて
どのくらい失えば
僕は 解放されるのだろうか

後ろを振り返ると 沈み行く太陽が
前を見つめると 昇り行く太陽が
上を見つめると 流れる雲が
下を見つめると 僕の影が
僕に何かを訴えている

いくら悩んでも 過去は変わらない
いくら不安でも 未来は分からない

歩んだ道
歩んでいる道
歩む道

僕は歩き続ける
始まりもなくて 終わりもない道を

2005/04/17(Sun) 01:45
EOF